またいちの塩 & Vasy B Smoothie
高橋農園の後に向かったのは、
私の店では、こちらの塩を何年も使わせてもらっています。
糸島半島の西側海岸をひたすら走り続けた、その突端にあります。
ここは玄界灘の内海と外海がぶつかり合い、山と海のミネラル豊富な塩が作られる場所。
先日、下倉樹さんの調味料講座を受けたばかりなので、
今日はそれを実際に目で見て確認、復習。
くみ上げた海水は、立体塩田の上から竹を伝わせて10日間循環させて塩分濃度を高めていきます。
濃度が濃くなった海水を平釜に移し、ゆっくり煮詰めていくと、
3日後に、ようやく塩の結晶があらわれるそうです。
いちばん美味しい結晶の部分だけをすくい、杉樽で一晩寝かせる。
出来上がった塩はふるいにかけて粒の大きさを整える。
そして完成。
すべてが手作業。
代表の平川さんが、杉樽の中の、とれたばかりの塩をひとすくいくれたので舐めてみると、
塩気の中に甘さがある。
シンプルにおにぎりに使っても美味しいし、
お肉もお魚も天ぷらも、このお塩だけで本当に素材の美味しさを引き出してくれるのが、長年使っている理由です。
熱い釜の前で汗を流しながら塩を作っていらっしゃる作り手の顔を見ると、
より大切に使いたいと思います。
そして帰り道の途中、どうしても寄りたかったのが、
周船寺にある Vasy B Smoothie。
無農薬の野菜直売所を兼ねたスムージーショップ。
気さくでとても素敵なご夫婦がされています。
スイスチャード、蕾菜、スティックセニョール、芽キャベツ、金時人参、サラダごぼう…
普段あまり目にしない新鮮な野菜がずらり。
カレーやホットサンドのランチもあるので、今度は食事に来ようと思います。
しばらくは食卓が楽しくなりそう!
今回、仕入れで糸島をぐるっと巡り、
生産者の想いに直に触れられた気がします。
特に農家さんなんて、
私たち料理人が素材が生きるモノを提供して、お客様に伝えていくことで、
どんどん前に引っ張ってこないといけないなと思いました。
美味しいモノを作って終わりじゃなくて、その先に居る人に繋げるのも料理人の大切な仕事。
ちなみに私の弟もトマトを作っている農家なので、苦労はよくわかります。。。
また新たな気持ちでがんばれそうです。